建設基準など一元化した介護福祉施設

立派な介護福祉施設であるグループホームを建設していくことは、痴呆性高齢者の終のすみかとして望ましいことです。

もし万が一にも近い将来に、画期的な痴呆の予防薬とか治療法が発見されたとしたら、痴呆のケアに特化した巨大な建設投資の大部分が、無駄になってしまう事態にはならないかという、心配が出てきます。

これが無駄にはなりません。複数の介護福祉施設であるグループホームが統合化された建物は、そのまま24時間介護が必要な人のための、ナーシングホームとして転用することが可能だからです。

環境を整えた介護福祉施設のグループホームが、ナーシングホームとして転用ができることになれば、現在の社会的入院を受け入れている病院や、貧弱な収容施設としての特養ホームなどを、もっと人間的な住まいに置き換えていくことが可能になります。

そのための前提としては、特養ホームの規模や運営主体を縛っている現行の基準を、撤廃することが必要になってきます。イギリスでは介護ホームの質については厳しい基準を課しているものの、規模に関する建設基準はありません。運営主体を縛っている基準なども存在しません。

イギリスでは、現在多くの自治体経営による病院型の大規模なナーシングホームが、費用の節約などを目的として次々に閉鎖されて、民間経営のケア付きの高齢者住宅や介護ホームに、置き換わってきています。

日本のグループホームと特養ホーム、あるいは有料老人ホームなども、イギリスと同じようにすべてを共通の新基準の下に一元化して、進化させていかなくてはなりません。

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